イスラエル軍 ガザ地区南部ラファへの地上作戦 強行する構え

イスラエル軍は多くの住民が身を寄せるガザ地区南部のラファへの地上作戦を強行する構えを見せています。

ロイター通信は24日、イスラエルが住民の退避に向けて大量のテントを調達したなどと報じていて、地上作戦の開始に向け具体的な準備を進めているとの見方が出ています。

イスラエル軍は24日もガザ地区各地への攻撃を続け、ガザ地区の保健当局は、これまでに3万4262人が死亡したとしています。

こうした中、ロイター通信は24日、イスラエル当局者の話としてイスラエルの国防省が南部のラファの住民を別の場所に退避させるために4万張りのテントを調達したと報じています。

これはイスラエル軍が南部ラファへの地上作戦を始める準備の一環で、今後2週間以内に戦時内閣の閣議を開いて退避計画を承認する見通しだと伝えていて、地上作戦の開始に向け具体的な準備を進めているとの見方が出ています。

また、イスラエル軍は24日、ガザ地区に2つの旅団を新たに配置すると発表し、一部のイスラエルメディアはこれについてもラファへの地上作戦を視野に入れた動きだと伝えています。

ラファには、避難者などおよそ120万人が身を寄せていて、同盟関係にあるアメリカを含め各国が強い懸念を示すなかイスラエルの今後の対応が焦点となっています。