中国南部 記録的大雨で被害相次ぎ約11万人避難 温暖化影響も

中国南部では、記録的な大雨の影響で大規模な浸水被害や土砂災害が相次いでいます。およそ11万人が避難を余儀なくされていて、中国メディアは、地球温暖化などの影響で雨量が増えているとの気象当局の分析を伝えています。

中国南部の広東省では、記録的な大雨で河川があふれるなどして、北部の清遠や韶関などでは広い範囲で浸水被害が出ているほか、土砂災害も多く発生しています。

国営の新華社通信によりますと、広東省ではこれまでに4人が死亡、10人が行方不明になっているほか、およそ11万人が避難を余儀なくされています。

国営の中国中央テレビが伝えた映像では街の中心部や住宅街が浸水し、人の背丈を超える高さまで住宅が水につかったことが確認できるほか、多くの住民が救助隊のボートで避難する様子などがうつっています。

中国メディアは気象当局の話として、広東省を含む南部、華南地域の4月の降水量としては、1961年以来2番目に多く地球温暖化などが影響していると伝えています。

気象当局は、大雨は今後、数日は続くおそれがあるとして警戒を続けるよう呼びかけています。