スポーツ庁 室伏長官が石川 珠洲を訪問 自身が考案の運動紹介

アテネオリンピックのハンマー投げで金メダルを獲得したスポーツ庁の室伏広治長官が石川県珠洲市を訪れ、長引く避難生活による運動不足を解消してもらおうと、みずからが考案したエクササイズを紹介しました。

24日は、20年前のアテネオリンピック陸上男子ハンマー投げで金メダルを獲得したスポーツ庁の室伏長官が、珠洲市の避難所や小中学校などを訪れました。

室伏長官は、みずからが考案した、いすに座って両手で紙風船を持った状態で体をひねったり、足の間に紙風船を挟んだりする簡単なエクササイズを紹介し、避難者たちは、笑顔で体を動かしていました。

災害時にリハビリなどの支援活動を行う「日本災害リハビリテーション支援協会」によりますと、金沢市の避難所の1つで行った調査では、295人の避難者のうち、13人に身体機能の低下が認められたということで、長引く避難生活の影響が懸念されています。

参加した69歳の男性は「簡単な動きだったのでしっかり体を動かせた。避難所にいると運動することが特に大切なので室伏さんに教えてもらい、いい動機づけになった」と話していました。

室伏長官は「みんなで集まってちょっとした工夫で運動すれば体が柔らかくほぐれるのでぜひやってほしい」と話していました。