テスラ 1月~3月決算 最終的利益55%減 2021年以来の低水準に

アメリカの電気自動車メーカー、テスラの先月までの3か月間の決算は、中国メーカーとの価格競争やEVの需要の伸びの鈍化を背景に、最終的な利益は55%減少して、2021年以来の水準となりました。

テスラは23日、ことし1月から先月までの3か月間の決算を発表しました。

それによりますと
▽売り上げは前の年の同じ時期と比べて9%減少して213億100万ドル、日本円でおよそ3兆3000億円とおよそ4年ぶりに減収となりました。

▽最終的な利益は前の年の同じ時期と比べて55%減少して11億2900万ドル、日本円でおよそ1700億円と、大幅な減益となりました。

この水準は2021年の1月から3月期以来の低い水準です。

中国のEVメーカーとの価格競争やEV需要の伸びの鈍化を背景に、販売が伸び悩んだことが主な要因です。

会社の「稼ぐ力」を示す営業利益率もEVを値下げしたことなどから、前の年の同じ時期の11.4%から5.5%まで低下しました。

こうした状況を踏まえ会社は決算説明会で、従業員の10%を削減する決断をしたことを明らかにしました。

一方、この説明会でイーロン・マスクCEOは、今後の事業方針として、低価格EVを含めたラインナップを検討しており、新たなモデルの生産開始時期について来年の早い時期を見込んでいると述べました。