石川 輪島「朝市通り」復興へ 商店街の若手経営者が初の検討会

能登半島地震に伴う火災で大きな被害を受けた石川県輪島市の「朝市通り」の復興に向けて、商店街の若手経営者などが意見を交わす初めての検討会が開かれました。

輪島市の「朝市通り」は、両脇に商店が並ぶ道沿いに朝市が立つ観光名所でしたが、地震に伴う火災で建物や店舗が焼失したり、全壊したりする大きな被害を受けました。

23日は輪島市で朝市と商店街からそれぞれの組合を代表する20代から50代までの13人が出席して「朝市通り」の復興を協議する初めての検討会が開かれました。

検討会には災害復興の専門家もオンラインで参加し、大規模火災が起きた土地を自治体が買い取り、その土地に店舗を誘致して商店街を復興させた事例を紹介しました。

このあと参加者たちは3つのグループに分かれ、「観光客が何度も訪れたくなる工夫が必要だ」とか、「朝市の魅力を高めるためにそれぞれの露店が特徴のある商品をそろえるべきだ」といった意見が出されていました。

検討会では、再来年1月に朝市と商店街の再開を目指していて、ことし7月までに復興の構想案をまとめ、輪島市の復興計画に反映させるよう求めたいとしています。

朝市に海産物の露店を出していた47歳の男性は「今は商売ができませんが、検討会でより活気がある朝市について話し合い、若者が戻ってくる街づくりにつなげたいです」と話していました。