自民 宮沢博行前防衛副大臣が議員辞職願を提出 一身上の都合で

自民党の宮沢博行・前防衛副大臣は額賀衆議院議長に対し、議員辞職願を提出しました。宮沢氏は辞職の理由について一身上の都合だと説明しています。

自民党の宮沢博行・前防衛副大臣は、23日午後3時すぎ、額賀衆議院議長に対し、議員辞職願を提出しました。

このあと国会内で記者団に対し「一身上の都合だ。派閥の政治資金パーティーをめぐる問題とはまったく別の話だが、私の不祥事が重なり責任をとりけじめをつけなければならないと判断した」と述べました。

宮沢氏は、衆議院比例代表東海ブロック選出の当選4回で49歳。

静岡県磐田市の市議会議員を経て平成24年の衆議院選挙で初当選しました。

安倍派に所属し、防衛政務官などを務めたあと、去年9月に防衛副大臣に就任しましたが、派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で12月に辞任しました。

またノルマを超えたパーティー券収入について、かつて派閥から「政治資金収支報告書に記載しなくてもよい」という指示があり、問題が発覚して以降は、派閥から「しゃべるな」という指示があったと明らかにしていました。

林官房長官「コメントは差し控えたい」

林官房長官は午後の記者会見で「議員辞職願を提出したという報道は承知しているが、それ以上の事実関係について承知しておらず、コメントは差し控えたい」と述べました。

自民 茂木幹事長「出処進退は本人が判断すべき」

自民党の茂木幹事長は記者団に対し「出処進退は議員本人が判断すべき問題であり、意向を尊重したい。直近の衆議院本会議で扱いが諮られることになると思う」と述べました。

共産 穀田国対委員長「何も言わずに逃げ切るのも変だ」

共産党の穀田国会対策委員長は記者会見で「どうせ辞めるのであれば、派閥の政治資金パーティーをめぐる問題について、きちんと話してからの方がよかったのではないか。一身上の都合ということだが、何も言わずに逃げ切るのも変だ」と述べました。