齋藤経産相 所管する基金の運用 “適切な執行管理に努める”

政府が行財政改革の一環として役割を終えた基金の事業を廃止する方針を示したことを受けて、齋藤経済産業大臣は、所管する基金の運用について、今後も点検や検証を行い、適切な執行管理に努めていく考えを示しました。

政府は行財政改革の一環として、国の基金に基づく200の事業すべてを対象に、むだがないかなどを点検し、22日開かれたデジタル行財政改革会議で6つの基金の合わせて11事業について、すでに役割を終えたとして廃止する方針を発表しました。

これについて、齋藤経済産業大臣は23日の閣議のあとの記者会見で経済産業省が所管する基金では、今年度までに、支出が管理費のみとなっている10の事業を廃止し、1000億円以上を国庫に返納すると明らかにしました。

そのうえで、齋藤大臣は「基金の枠組みは中長期に支援が必要な事業では重要な意義があるが、執行管理には一層の留意が必要だ。半導体の支援も含めて引き続き不断の点検や検証を行い、適切な執行管理に万全を期していきたい」と述べて、基金の適切な運用に努めていく考えを示しました。