台湾付近で地震 沖縄で多少の潮位変化のおそれ 被害の心配なし

23日午前3時27分ごろ、台湾付近を震源とする地震がありました。この地震で沖縄県の沖縄本島地方と宮古島・八重山地方では、数時間、多少の潮位の変化があるかもしれませんが被害の心配はありません。

気象庁によりますと、震源地は台湾付近で、震源の深さはごく浅く、地震の規模を示すマグニチュードは6.6と推定されています。

この地震で、日本では震度1以上の揺れは観測されませんでした。

台湾 花蓮県で震度5弱の揺れを観測

台湾では23日未明、東部の花蓮県付近を震源とするマグニチュード6クラスの地震が相次ぎ、花蓮市内ではホテルなどの建物が傾きました。これまでのところ、けが人の情報は入っていないということです。

台湾の中央気象署の観測によりますと、現地時間の23日午前2時半ごろ、日本時間の午前3時半ごろ、東部の花蓮県付近を震源とするマグニチュード6.3の地震がありました。

この地震で、花蓮県で震度5弱の揺れを観測したほか、台北で震度3など台湾の広い範囲で揺れが観測されました。

この地震の6分前にも、近い場所を震源とするマグニチュード6.0の地震があり、花蓮県で震度5弱の揺れを観測しました。

台湾の消防当局によりますと、これらの地震のあと、花蓮市内にあるホテルなどの建物2棟が傾いているのが確認されました。

これまでのところ、けが人の情報は入っていないということです。

台湾で今月3日に起きた、花蓮県沖を震源とするマグニチュード7.2の地震では、花蓮県で17人が死亡し、依然として2人と連絡がとれないほか、台湾各地であわせて1100人余りがけがをしました。

その後も花蓮県付近で地震が相次いでいて、中央気象署によりますと、23日までに観測された体に感じる地震は1000回を超えています。

林官房長官 “邦人の被害情報には接していない”

林官房長官は、閣議のあとの記者会見で「現時点で、邦人の生命・身体に被害が及んでいるとの情報には接していない。今月3日に大きな地震が発生したばかりで、今回の被害に改めて心からお見舞いを申し上げる。日本政府としても引き続き、必要に応じて支援を行う用意がある」と述べました。