日本航空石川 東京 青梅の大学校舎を借りて授業再開へ

能登半島地震で被災した日本航空高校石川が東京 青梅市の大学の校舎を借りて授業を再開することになり、22日生徒たちが4か月ぶりに一堂に集まって新年度のオリエンテーションに臨みました。

石川県輪島市にある日本航空高校石川は能登半島地震で校舎をはじめ多くの生徒が住んでいた寮の設備などが被害を受け、学校は、当面の拠点として、東京 青梅市にある明星大学の使われていない校舎を借りることになりました。

敷地内に整備された仮設の寮には全校生徒570人の多くが入寮を済ませ、教職員も近くに引っ越すなどしてきました。

22日は生徒と教職員が4か月ぶりに一堂に集まって新学期のオリエンテーションが講堂で行われ、新たな学校生活の注意点などについて説明を受けました。

このあと生徒たちは各教室で新学年の教科書を受け取り、このうち3年生の教室では担当の教員が「学校のリーダーとして、ここまで2年間輪島で学んできたことを発揮してほしい」と激励していました。

輪島市内の自宅から通学していた3年生の九尾結月さんは「地元を離れたくない気持ちはありましたが、この学校を卒業したいです。友達と前向きになれるようなことばをかけ合いました」と話していました。

3年生で生徒会長の大杉遙人さんは「みんなと久しぶりに会えてうれしかったです。今まで関わってくれた人に感謝をしながら学校生活を送りたいです」と話していました。

授業は23日から始まり、学校によりますと、輪島市の学校は現在、復旧復興に対応している人たちの宿泊場所に使われており、輪島市に帰る時期は状況を見ながら探りたいとしています。