愛媛 西予 地震で被害の給食センター あす再開に向け施設消毒

今月17日の愛媛県と高知県で最大で震度6弱の揺れを観測した地震で被害を受け、給食の提供を取りやめている愛媛県西予市の給食センターで、23日の給食再開に向けて施設の消毒が行われました。

震度5弱の揺れを観測した愛媛県西予市にある「せいよ西学校給食センター」は、市内の9校の小中学校に対して一日におよそ1700食の給食を提供していますが、地震により漏水などの被害を受け、提供を取りやめています。

センターは23日から給食の提供を再開する予定で、これを前に22日は施設の消毒が行われ、午前中から従業員がブラシで床を磨く作業に当たっていました。

施設では地震による漏水の影響で給食の容器を乾燥・殺菌する設備が故障しましたが、22日までに修理は完了したということです。

給食センターの三好俊一郎所長は「子どもたちや保護者の方には迷惑をかけたが、安心・安全な給食を提供するために衛生管理をしっかりして再開したい」と話していました。

給食取りやめの学校では持ち寄った弁当で昼食

給食の提供の取りやめが続いている西予市の一部の小中学校では、子どもたちがそれぞれの家庭から持ち寄った弁当で、昼食をとりました。

このうち、市内の宇和町小学校では、校舎に大きな損傷はなく、学校に通うおよそ420人の児童もけがはなかったということです。

ただ、市内の給食センターが漏水などの被害を受けた影響で、今月19日と22日の2日間は給食の提供が取りやめとなり、22日も子どもたちはそれぞれの家庭から持ち寄った弁当で昼食をとりました。

市内の学校では、23日から通常どおり給食が提供される予定です。

1年生の男子児童は、「お弁当もおいしいけど、給食も好きです。あしたの給食が楽しみです」と話していました。

宇和町小学校の宇都宮一郎教頭は、「地震には驚きましたが、学校に大きな被害はなく安心しています。給食も再開されるので学校としてもしっかり対応したいです」と話していました。