愛媛県知事 震度6弱を観測した愛南町など訪れ被害状況を確認

愛媛県の中村知事は、4月17日の地震で震度6弱を観測した愛南町などを地震のあと初めて訪れ、石垣が崩れた地区の被害状況などを確認しました。

4月17日の地震で愛媛県内では、これまでに合わせて9人が軽いけがをしたほか、広い範囲で建物などに被害が出ています。

中村知事は21日に、地震のあと初めて揺れの大きかった現場を訪れ、被害の状況を確認しました。

このうち、震度5強を観測した宇和島市では、施設の天井の一部が崩落した市の総合体育館などを視察し、市長から4月29日に予定されていた学生相撲の全国大会が中止せざるを得なくなったと説明を受けました。

その後、震度6弱を観測した愛南町に移動し、「石垣の里」として親しまれいている景勝地の外泊地区を訪れて、地元の区長に話を聞くなどし、崩れた石垣の状況を確認していました。

視察のあと、中村知事は「木造建築の耐震診断や耐震工事の補助は行っているが、地震の発生のあとに申し込みが増える傾向にあるため、場合によっては補正予算を組んで万全の体制をとりたい」と述べました。

そのうえで、「南海トラフ巨大地震の対応力強化に結び付けていくため、検証をしっかり行い、記憶が刻まれているうちに防災訓練も行いたい」と述べました。