カヌースプリントのアジア選手権 日本勢はパリ五輪出場逃す

パリオリンピック代表選考を兼ねたカヌースプリントのアジア選手権が行われ、1人乗りの種目の決勝では日本勢はいずれも出場権を獲得することができず、日本はカヌーのスプリント種目すべてでパリ大会出場を逃す結果となりました。

東京・江東区の海の森水上競技場で開催されたカヌースプリントのオリンピック代表選考となるアジア選手権は、最終日の21日、1人乗り種目の決勝が行われました。

上位2人までの国や地域にパリオリンピックの出場権が与えられる1人乗り種目のうち男子カヤックシングル1000メートルでは、21歳の青木瑞樹選手が決勝に臨みました。

青木選手は序盤に出遅れ、得意とする後半で追い上げたものの5位となり、上位2人には入れませんでした。

青木選手は「もう少しいい勝負をしたかったが、実力不足だった」と話していました。

小林実央 選手

このほか、女子カナディアンシングル200メートルの小林実央選手は7位、東京オリンピックの代表で、男子カナディアンシングル1000メートルの當銘孝仁選手は8位に終わりました。

この結果、カヌースプリントの日本勢は全ての種目でパリオリンピック出場を逃す結果となり、日本カヌー連盟の古谷利彦専務理事は「ベトナムなどがどんどん強化に投資をして伸びており、スプリントでの日本の地位が落ちているのは間違いない。財政面も含めて、根本的に強化策を考えなければならない」と総括しました。