岸田首相 来月上旬にフランスと南米を歴訪で調整

岸田総理大臣は、来月上旬にフランスと南米を歴訪する方向で調整を進めています。フランスではOECD=経済協力開発機構の閣僚理事会で議長国として演説し、自由で公正な経済秩序の維持・強化の重要性などを訴え、連携を呼びかけることにしています。

政府関係者によりますと、岸田総理大臣は、来月上旬に、フランス、ブラジル、パラグアイの3か国を歴訪する方向で調整を進めています。

このうちフランスでは、OECDの閣僚理事会で議長国として演説し、自身が掲げる「新しい資本主義」の取り組みを説明するとともに、自由で公正な経済秩序の維持・強化の重要性を訴える見通しです。

また生成AIや気候変動など、世界的な課題に対して日本が積極的に貢献する姿勢を示し、各国に連携を呼びかけることにしています。

一方、ブラジルでは、ことしのG20=主要20か国の議長国であることを踏まえ、首脳会談で国際情勢をめぐる対応で連携していくことを確認するほか、2国間での経済協力なども深めたい考えです。

またパラグアイでは、南米で唯一台湾と外交関係があることから、中国の海洋進出も念頭に関係強化を図る方針です。