陸上 男子110mハードル 泉谷駿介がパリ五輪日本代表に内定

中国で開かれた陸上のダイヤモンドリーグの今シーズン初戦で、男子110メートルハードルの日本記録保持者、泉谷駿介選手が13秒17のタイムで3位に入りました。
去年の世界選手権で5位に入賞している泉谷選手は、13秒27の参加標準記録を切ったため選考基準を満たし、パリオリンピックの代表に内定しました。

男子110メートルハードルで13秒04の日本記録を持つ泉谷選手は、去年の世界選手権でこの種目では日本選手として初めて決勝に進出し、5位に入賞したため、オリンピックの参加標準記録、13秒27を切ればパリオリンピックの代表に内定することになっていました。

泉谷選手は20日、中国で開かれた陸上の世界最高峰の大会、ダイヤモンドリーグの初戦で男子110メートルハードルに出場しました。

世界のトップ選手が出場したレースで、泉谷選手はスタートから飛び出してスピードに乗り、13秒17のタイムでフィニッシュして3位に入りました。

この結果、泉谷選手は日本陸上競技連盟の定める選考基準を満たし、パリオリンピックの代表に内定しました。

優勝はアメリカのダニエル・ロバーツ選手で、タイムは13秒11でした。

泉谷駿介選手とは

泉谷駿介選手は神奈川県横浜市出身の24歳です。

走り幅跳びや三段跳びといった跳躍種目もこなすバネを生かした走りが持ち味で、3年前、2021年の日本選手権の男子110メートルハードルで当時の日本記録となる13秒06を出して優勝しました。

その年の東京オリンピックでは、日本選手として57年ぶりにこの種目で準決勝進出を果たしましたが、初の決勝進出はなりませんでした。

昨シーズンは、6月の日本選手権で13秒04をマークして、2年ぶりに自身が持つ日本記録を更新して大会3連覇を果たし、陸上の世界最高峰の大会「ダイヤモンドリーグ」で男子の日本選手では初めて優勝しました。

その後の世界選手権では、日本選手として初めて決勝進出し5位に入賞するなど、世界トップレベルで結果を残し続けています。

オリンピックシーズンに向け、この冬は、ハードルの動きに特化した筋力トレーニングを初めて取り入れ徹底した肉体改造で地力アップを図ってきました。

オリンピックには東京大会に続き、2大会連続の出場となります。