ゼレンスキー大統領 ミサイル攻撃で8人死亡のドニプロ訪問

ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、ロシア軍のミサイル攻撃で子どもを含む8人が死亡した東部ドニプロペトロウシク州を訪れ、市民に多くの犠牲が出ているとして、欧米各国に対し、防空システムの追加の支援に向けて決断を求めました。

ウクライナ内務省によりますと、東部のドニプロペトロウシク州では、19日にロシア軍によるミサイル攻撃があり、これまでに子ども2人を含む8人が死亡し、34人がけがをしました。

このうち、州都ドニプロでは、5階建ての建物などが大きく崩れ、内務省は、12人ががれきから助け出された一方、3人が亡くなったとしています。

ゼレンスキー大統領は、19日にドニプロを訪れ、その際の動画を公開しました。

この中で、ロシア軍にウクライナの暮らしを破壊する時間を与えすぎていると指摘し、「十分な数の防空システムと戦闘機だけが、ロシアの航空部隊を撃退できる」と訴えました。

そのうえで、欧米各国に対し「決断が必要で、決断は可能だ。平和を願う世界中の誰もが、命を守るために行動することを恐れてはならない」と述べ、追加の支援に向けて決断を求めました。

ウクライナでは、17日には北部チェルニヒウでミサイル攻撃により18人が死亡するなど、ロシア軍の攻撃による市民の犠牲が続いています。