カヌースプリント アジア選手権 日本勢はパリ五輪内定ならず

カヌースプリントのパリオリンピック代表選考を兼ねたアジア選手権が行われ、日本勢は、男子カナディアンペア500メートルの橋本将都選手と永沼崚選手のペアの2位が最高でオリンピックの出場権獲得はなりませんでした。

カヌースプリントのオリンピック代表選考となるアジア選手権は、東京オリンピックの会場となった江東区の海の森水上競技場で、18の国と地域からおよそ150人の選手が参加して21日まで開催されます。

19日は優勝した国や地域にパリオリンピックの出場権が与えられる2人乗り種目の決勝が行われました。

このうち男子カナディアンペア500メートルの決勝には、去年のアジア大会で銀メダルを獲得した橋本将都選手と永沼崚選手のペアが出場しました。

レースは中盤まで日本を含む上位3組がほぼ横並びの接戦となりましたが、後半にカザフスタンのペアが抜け出し、橋本選手と永沼選手のペアは1分45秒739のタイムで2位でした。

このほか、女子カナディアンペア500メートルと男子カヤックペア500メートル、それに女子カヤックペア500メートルではいずれも日本のペアは4位となり、日本勢はこれらの種目でいずれもパリオリンピックの出場権獲得はなりませんでした。

永沼崚「悔しいが心残りはない」

カヌースプリントの男子カナディアンペア500メートルで、2位で代表内定を逃した永沼崚選手は「自分に負けないようトレーニングをしてきて、あとはオリンピックに行くだけだという気持ちだった。悔しいが心残りはない。これ以上ないレースができて、やれることはすべてやりきった」と話していました。

また、橋本将都選手は「いろいろな人が支えてくれたのに結果を出せなくて、悔しいという気持ちしかない。前半から後半までいいレースができたが、もっと自分が技術を見せられたら勝てたと思う」と涙を見せていました。