円相場 一時1ドル=153円台後半まで値上がり 中東情勢緊迫化で

19日の東京外国為替市場は、中東情勢の一段の緊迫化でリスクを避ける動きが強まって、円相場は、一時、1ドル=153円台後半まで値上がりしましたが、その後は、円を売る動きも出て、荒い値動きとなりました。

東京外国為替市場では午前中、イラン中部で爆発音が聞こえたというニュースが伝わると、リスクを避ける動きが強まり、円相場は、一時、1ドル=153円台後半まで値上がりしました。

しかし、その後、イランの核施設に被害がないというニュースが伝わったことなどから、中東情勢の悪化に対する懸念がやや和らぎ、再び円を売る動きが出て、1ドル=154円台半ばで取り引きを終えました。

午後5時時点の円相場は18日と比べて、20銭円安ドル高の1ドル=154円47銭から49銭でした。

一方、ユーロに対しては18日と比べて18銭円高ユーロ安の1ユーロ=164円59銭から63銭でした。

ユーロはドルに対して1ユーロ=1.0655から56ドルでした。

市場関係者は「中東情勢の行方は、原油価格の高騰など、経済に大きな影響を与えかねないだけに、投資家はイスラエルとイランの今後の対応に注目している」と話しています。