那須町遺体遺棄事件 被害者男性の自転車 都内で見つかる

栃木県那須町で全身が焼かれた男女の遺体が見つかった事件で、被害者の男性が使っていた自転車が事件のあと都内に止められたままになっていたことがわかりました。近くの防犯カメラには事件発覚の前日に自転車を押す男性の姿が写っていて、警察は自転車を置いたあと何者かと接触し事件に巻き込まれたとみて、捜査しています。

4月16日、那須町の林道脇で
▽本籍が東京 台東区の宝島龍太郎さん(55)と
▽女性が全身を焼かれた状態で遺体で見つかり
警察は遺棄されたとみて捜査しています。

2人は首を圧迫されるなどして殺害されたとみられています。

宝島さんは事件発覚前日の4月15日の午後9時すぎに台東区内で自転車を押して歩く姿が防犯カメラに写っていました。

しかし、その15分ほどあとに宝島さんとみられる男性が撮影された別の防犯カメラの画像には自転車は写っていませんでした。

関係者によりますと、事件が発覚したあとこの2つの防犯カメラの近くに自転車が止められたままになっているのが見つかったということです。

警察もこうした状況を把握していて、自転車を止めたあと何者かと接触し事件に巻き込まれたとみて、不審な人物が目撃されていなかったかなど捜査しています。

“近所で見かけない黒っぽい車 現場方向から” 防犯カメラに

遺棄現場から1.5キロほど離れた住宅で防犯カメラを設置している男性は「16日早朝に、近所では見かけたことがない黒っぽいセダン型の車が現場の方向から坂を下ってくる様子が写っていた」と話していました。

この住宅から200メートルほど離れた住宅の防犯カメラにも午前4時すぎに黒っぽい車が現場方向に向かいその30分ほどあとに戻ってくる様子が写っていたことが別の住民の話でわかっています。

男性は映像を警察に提供したということで「映像をしっかりと見ていないが普通の車よりスピードが出ていたように感じた」と話していました。