ウクライナ G7前に防空システムへの支援強化求める

ロシアによる攻撃でウクライナ各地のインフラ施設などに被害が相次ぐなか、ウクライナのクレバ外相は18日、G7=主要7か国の外相会合への出席を前に、欧米などに対し防空システムへの支援の強化を求めました。

イタリアで開かれているG7外相会合は18日、ウクライナのクレバ外相やNATO=北大西洋条約機構のストルテンベルグ事務総長も出席してウクライナ情勢について協議が行われました。

これを前にクレバ外相はメディアに対し「私がここに来たのは、ウクライナに防空システムやミサイルを供与するよう話すためだ。G7にはそれを行う能力がある」と述べ、欧米などに対し防空システムの支援の強化を求めました。

ウクライナへの侵攻を続けるロシア軍は先月中旬以降、発電所などのインフラ施設を標的にした攻撃を激化させ、各地で深刻な被害が出ています。

ゼレンスキー大統領は、キーウ州にある最大の火力発電所が今月11日、ミサイルの攻撃を受けた際に防空システムのミサイルが枯渇していて撃墜できなかったと明らかにするなど防空能力のぜい弱性を重ねて強調し、欧米側に支援を訴えています。

一方ロシアは18日、占拠を続けるウクライナ南部のザポリージャ原子力発電所の訓練施設にウクライナ軍の無人機による攻撃があったと主張しました。

施設に被害はなくけが人もいないとしています。