秋田県全域 運用開始から最も早い「ツキノワグマ出没警報」

秋田県内では今月に入ってクマの目撃情報が例年を大幅に上回っていることから秋田県は18日、県内全域に「ツキノワグマ出没警報」を発表しました。警報がこの時期に出されるのは運用が始まった2016年以降で最も早いということです。

県内では去年、クマに襲われるなどしてけがをした人が70人と過去最悪となりましたが、ことしもクマの目撃が相次ぎ県によりますと今月に入ってから18日までに32件にのぼっています。

目撃件数は、過去5年間の4月の平均の1.5倍以上となり、秋田県は18日、県内全域に「ツキノワグマ出没警報」を発表しました。

これは、警報の運用が始まった2016年以降で最も早く、期間は18日から来月末までとなっています。

秋田県は、去年の秋に集落の畑や実のなる木の近くに居ついたクマがいると考えられるとして、クマのエサとなる米ぬかや生ゴミなどは屋外に放置せず、車庫や物置の扉はふだんから閉めておくなどクマを寄せつけないための対策を徹底するよう呼びかけています。