春闘 3200社余の平均賃上げ率5.20% 33年ぶり高水準 連合集計

ことしの春闘で、これまでに回答があった3200社余りの平均の賃上げ率は5.20%と、5%を超える33年ぶりの高い水準を維持していることが連合の集計で分かりました。

ことしの春闘は大手企業を中心に高い水準の賃上げ回答が相次ぎ、連合の集計では16日までに回答があった3283社の平均の賃上げ率は定期昇給分を含めて5.20%と高い水準を維持しています。

このうち、300人未満の中小企業2123社の平均の賃上げ率は4.75%と大企業の賃上げ率を下回っていて、交渉が本格化している中小企業に今後、賃上げの流れをどこまで波及させられるかが焦点となっています。

こうした中、連合は18日、全国の組合の代表を集めて都内で緊急の集会を開き、各地方の代表者が決意を述べました。

この中で連合北海道の須間等会長は、「多くの中小組合でこれまでの流れを維持できるかこれからが正念場だ。処遇改善や格差是正に向けて5%以上の賃上げを目指し、組合のない組織への波及も行いたい」と述べました。

そして、参加者全員で「がんばろう」を三唱し、今後の交渉で賃上げを実現するため、働きかけを一層強めることを確認しました。