岸田首相 “訪米の成果踏まえ 国際秩序の維持強化に取り組む”

先週の国賓待遇でのアメリカ訪問について、岸田総理大臣は衆議院本会議で、日米両国の関係をより強固にできたとしたうえで、訪問の成果を踏まえ、自由で開かれた国際秩序の維持・強化に取り組んでいく決意を示しました。

この中で岸田総理大臣は、日米首脳会談や議会演説などの訪問日程を振り返りつつ「国際社会が複雑かつ多様な課題に直面し、わが国を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中、日米両国が、かつてなく強固な友好・信頼関係に基づくグローバルなパートナーとなっていることを確認した」などと述べました。

そして「訪米の成果として、バイデン大統領とともに共同声明を発表した。ここに記された指針を踏まえ、日米両国は不退転の決意で、国際社会の平和と繁栄の礎である法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を、何としても維持・強化していく」と決意を示しました。

また首脳会談で、自衛隊とアメリカ軍のそれぞれの指揮・統制の向上を図っていくと合意したことについて「部隊の統合を意味するのではないか」と指摘されたのに対し「内閣総理大臣が最高指揮官として自衛隊を指揮・監督することに変わりはなく、アメリカ軍の事実上の指揮統制のもとに自衛隊が置かれることはない」と説明しました。