石川 輪島 JMATの医師たちが特別養護老人ホームを訪問

能登半島地震の被災地で医療体制の立て直しが課題となる中、石川県輪島市では日本医師会の災害医療チームの医師たちが高齢者施設などを訪問する支援を続けています。

輪島市門前町では、診療所やスタッフも被災し震災から3か月半が経過した今も高齢者施設などの一部で訪問診療が中断されていて、日本医師会の災害医療チーム=JMATの医師たちが週に2回程度、医療支援を続けています。

18日は、群馬県から派遣された医師や看護師など4人のチームが80人が入所している特別養護老人ホームを訪れ、診察を行いました。

医師たちは床ずれを訴える90代の女性入所者の症状などを確認し、背中に薬を塗ったりガーゼを貼り替えたりして手当てしていました。

医療チームは18日午後には同じ地区にある避難所を訪問し健康観察などを実施することにしています。

診療を行った三井健揮医師は「地震から3か月がたち仮設住宅の整備も進んできて避難所などでの医療のニーズは減ってきていると感じます。一方で、病院が完全に復旧しておらず、医療体制が不十分な部分もまだまだあるので、ここで支援を途切れさせず、継続していくことが大切だと感じます」と話していました。