FRB最新報告 “経済活動はわずかに拡大” 米経済の堅調さ示す

アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は、最新の経済報告を公表し、経済活動はわずかながら拡大したとしていてアメリカ経済の堅調さが示された形になりました。

FRBは17日、全米12の地区連銀が各地域の企業への聞き取りなどをもとにまとめた最新の経済報告を公表しました。

それによりますと、全体の経済情勢については12のうち10地区が前回・2月の報告に比べてわずかに、もしくは小幅に拡大したと報告しました。

また物価については前回の報告のときと同じ小幅なペースで上昇したとしていて、中東情勢の緊迫化をうけて原油価格が上昇傾向となる中で全体の半数にあたる6つの地区がエネルギー価格の緩やかな上昇を報告しました。

アメリカでは4月に入って物価や雇用、個人消費といった重要な経済指標がすべて市場予想を上回る状況が続いています。

FRBのパウエル議長は16日のイベントで利下げに踏み切るまでにはさらに時間を要するという認識を示していて、市場ではFRBの利下げが遅れるという見方が一段と強まっています。