専門家 “南海トラフ巨大地震への直接的な影響はないか”

愛媛県と高知県で震度6弱の揺れを観測した地震について、地殻変動や地震のメカニズムに詳しい京都大学防災研究所の西村卓也教授は、「今回の地震は、沈み込んでいるフィリピン海プレートの内部で起きた地震と考えられる。この地域では、過去およそ400年間でマグニチュード7クラスの地震が7回発生するなど、時々、大きめの地震が起きることが知られている地域だ。今後1週間程度は同程度の揺れを伴う地震に注意する必要がある」と指摘しました。

また、発生が懸念されている南海トラフ巨大地震との関連性については、「今回の地震は南海トラフ巨大地震の想定震源域の中で発生していて、全く関係がないとは言えないが、地震のメカニズムは異なっていて規模から考えても巨大地震への直接的な影響はないと考えられる」と話していました。