天皇陛下 皇居内にある苗代で稲の種もみをまかれる

天皇陛下は、17日に皇居で稲の種もみをまかれました。

皇居での稲作は、昭和天皇が農業の奨励のため始めたもので、天皇陛下も上皇さまから受け継がれています。

グレーのジャンパーに紺色のズボン姿の天皇陛下は、午前11時半ごろ、皇居内にある苗代に出向かれました。

そして、苗代の前にしゃがんで、縄で仕切られた30センチ四方の区画ごとに、去年、皇居で収穫されたうるち米の「ニホンマサリ」と、もち米の「マンゲツモチ」の種もみを、それぞれ180粒ずつまかれました。

種もみは、1週間ほどで発芽する見込みで、5月には、17日にまかれた種もみから育った苗を、天皇陛下が皇居の田んぼに植えられ、秋に収穫されるコメは、11月に皇居で行われる新嘗祭(にいなめさい)などで使われることになっています。