大阪・関西万博 アメリカが夢洲でパビリオンの起工式

来年の大阪・関西万博に参加するアメリカは、17日に会場となる大阪市の夢洲でパビリオンの起工式を行いました。

起工式にはアメリカ政府の関係者や大阪府の吉村知事、万博の日本政府代表を務める羽田浩二氏らが出席し、工事の安全を祈りました。

式典では、万博のアメリカ政府代表のエマニュエル駐日大使が「万博は人々を集め、将来を見つめる場所でもある。いま世界で起きていることを考えると、こうした平和的な試みが重要である」と述べました。

パビリオンのテーマは「共に創出できることを想像しよう」で、日本の「わび・さび」から着想を得たという建物2棟の間にキューブ状の構造物を配置した、幾何学的なデザインとなっています。

建物2棟の外壁に設置した大型スクリーンにはアメリカの都市や自然の風景が映し出されるほか、中庭ではアメリカの音楽などを楽しめるステージが設けられるということです。

大阪・関西万博の海外パビリオンをめぐっては、自前で建設予定の50カ国余りのうち、10数カ国について、建設会社が決まっていないなど遅れが表面化していますが、アメリカのパビリオンは大型連休明けに着工し、予定どおり開幕までに間に合うということです。