栃木 トラに飼育員襲われた事故 元飼育員などに罰金の略式命令

おととし、栃木県那須町の「那須サファリパーク」で飼育員3人がトラに襲われて大けがをした事故で、前日に世話を担当した元飼育員がトラを通路に残したままにしていたなどとして、16日までに略式起訴され、裁判所は罰金50万円の略式命令を出しました。

おととし1月、那須町の「那須サファリパーク」で、獣舎の通路で飼育員がトラに襲われたほか、助けに入った別の飼育員2人も次々とかまれるなどして、3人が大けがをしました。

この事故をめぐっては、トラを通路に残したままにするなどマニュアルを守らなかったり安全管理を怠ったりしたとして、前日や当日にトラの世話に関わった元飼育員ら4人と、その上司、それに施設の支配人の、合わせて6人が去年、書類送検され、大田原簡易裁判所は、このうち業務上過失傷害の罪で略式起訴された20代の元飼育員に罰金50万円の略式命令を出しました。

ほかの5人は、先月、不起訴となりました。

一方、サファリパークの運営会社と、施設の支配人については、従業員に必要な教育を行わなかったとして労働安全衛生法違反の罪で略式起訴され、裁判所は、運営会社に罰金50万円、支配人に罰金30万円の略式命令を出しました。