大リーグ「ジャッキー・ロビンソンデー」全選手が背番号「42」

大リーグは15日、黒人選手として初めて大リーグでプレーしたジャッキー・ロビンソンさんの功績をたたえ、すべての球団の選手がロビンソンさんの背番号「42」をつけてプレーしました。

ジャッキー・ロビンソンさんは大リーグで初めての黒人選手で、1947年から10年間、当時のブルックリン・ドジャースでプレーし、白人以外の選手の大リーグへの道を切り開きました。

その功績がたたえられ、ロビンソンさんの背番号「42」はすべての球団で永久欠番となっていて、大リーグにデビューした4月15日は「ジャッキー・ロビンソンデー」として、毎年すべての選手や監督、コーチなどが「42」の背番号でプレーします。

ドジャースタジアムの記念セレモニー レジー・スミスさん参加

ドジャースタジアムにはセンター側の入り口にロビンソンさんの銅像があり、15日は試合のおよそ4時間半前に、ドジャースとナショナルズの両チームの選手たちが銅像の前に集まって記念のセレモニーに参加しました。

式典では、レッドソックスやドジャースなどで活躍し、大リーグ通算2020安打を打ったレジー・スミスさんがスピーチしました。

引退直前の1980年代にプロ野球の巨人でもプレーした経験を持つスミスさんは、「かつて黒人の選手はホテルにも泊まれず、レストランに入ることもできず、1日1ドル50セントの食事代だけですべてを賄わなければならなかった」と、厳しい差別があったことを紹介しました。

そのうえで「私たちは頭と体で自分たちの能力を示す必要があった。なぜならそれこそがジャッキーが払った犠牲であり、肌の色に関係なく私たち全員に与えてくれたチャンスだったから。野球がこれからも前に進み続けるために、このことを歴史の一部として心にとどめておいてほしい」と話すと、両チームの選手から大きな拍手が送られていました。