イスラエル軍トップ 対抗措置の考え「領内攻撃には反応する」

イランによる大規模攻撃を受け、イスラエルがどのような対応をとるかが焦点となるなか、イスラエル軍のトップ、ハレビ参謀総長は15日、「イスラエル領内への攻撃には反応することになるだろう」と述べ、具体的な内容は明らかにしなかったものの何らかの対抗措置をとる考えを示しました。

イスラエル軍トップのハレビ参謀総長は、15日、イランの弾道ミサイルが着弾したイスラエル南部のネバティム空軍基地を訪れました。

兵士たちを前にハレビ参謀総長は「われわれは次のステップを検討している。イスラエル領内への数多くのミサイルや無人機による攻撃には反応することになるだろう」と述べ、具体的な内容は明らかにしなかったものの何らかの対抗措置をとる考えを示しました。

またイスラエル軍のハガリ報道官は「イスラエルを守るために必要なあらゆることを、われわれが選んだタイミングで行う」と述べ、いつ、どのような対抗措置をとるのか慎重に検討していることを示唆しました。

ネバティム空軍基地ではあわせて4か所にイランからの攻撃による被害があったということで、イスラエル軍が公開した映像からは建物の近くの地面がえぐれ穴が開いている様子が確認できます。

ハガリ報道官によりますと、被害はわずかで軍用機の離着陸など基地機能への支障はないとしています。

木原防衛相 在留邦人の輸送に備え国内で輸送機待機

木原防衛大臣は、16日の閣議のあと記者団に対し、イスラエルにいる日本人の輸送に備え、C2輸送機2機とKC767空中給油・輸送機1機を国内で待機させていることを明らかにしました。

木原大臣は「地域の情勢を注視しつつ、関係省庁と緊密に連携しながら、情勢に応じて待機している輸送機などを迅速に活用し、在留邦人などの安全の確保に万全を期していく」と述べました。