米トランプ氏 業務記録改ざんの罪に問われる裁判 初公判15日に

アメリカのトランプ前大統領が不倫の口止め料をめぐり業務記録を改ざんした罪に問われている裁判の初公判が15日、東部ニューヨーク州で開かれます。アメリカの大統領経験者が初めて刑事事件の被告となる裁判に大きな関心が集まっています。

トランプ前大統領は2016年の大統領選挙の前にみずからの不倫の口止め料の支払いをめぐり帳簿などの業務記録を改ざんしたとして去年4月、大統領経験者として史上初めて起訴されました。

トランプ氏はこの事件を含む合わせて4つの事件で起訴されていますが、いずれも無罪を主張し、選挙妨害を目的とした司法権の乱用だなどと反発して初公判を延期するよう繰り返し求めてきました。

今回の初公判も、当初の3月25日からいったんは延期されたものの、ほかの裁判に先駆けて15日に開かれることが決まりました。

初公判は東部ニューヨーク州のマンハッタン地区を管轄する裁判所で、現地時間の午前9時半、日本時間の午後10時半から始まり、まず住民から陪審員を選任する手続きを行う予定です。

評決までには2か月程度かかる見通しです。

ことし11月の大統領選挙で返り咲きを目指すトランプ氏の裁判に大きな関心が集まっています。

トランプ氏 裁判所に到着

トランプ前大統領は、15日午前8時40分ごろ、日本時間の15日午後9時40分ごろ、ニューヨーク・マンハッタン中心部にある「トランプタワー」から姿を現しました。

トランプ氏は、カメラに向かって手をあげたあと車に乗り込み、裁判所に向けて出発しました。

そして15日午前9時ごろ、日本時間の15日午後10時ごろ、ニューヨークにある裁判所に到着しました。