円相場 一時153円台後半まで値下がり

15日の東京外国為替市場は、イランによるイスラエルへの攻撃で中東情勢が一段と緊迫化する中、ドルを買う動きが進み、円相場は1ドル=153円台後半まで値下がりしました。

外国為替市場ではアメリカでの早期の利下げ観測が後退し、日米の金利差が意識されやすくなっています。

また、イランによるイスラエルへの攻撃によって中東情勢が一段と緊迫化し、原油価格が上昇を続ければアメリカのインフレが長引き、日本では貿易収支の悪化が見込まれるとして、ドルが買われ円が売られやすい状況が続いています。

こうした中、東京外国為替市場では15日、一時1ドル=153円90銭台まで値下がりしました。

午後5時時点の円相場は先週末と比べて、66銭円安ドル高の1ドル=153円90銭から91銭でした。

ユーロに対しては先週末と比べて、29銭円安ユーロ高の1ユーロ=164円2銭から6銭でした。

ユーロはドルに対して1ユーロ=1.0657から58ドルでした。

市場関係者は「中東情勢の先行きを見極めたいとして投資家はイスラエルの今後の対応や原油価格の動向に注目している。円が売られやすい環境が続いているものの、政府・日銀による市場介入への警戒感も根強く、さらに円安が進むかは見通せない状況だ」と話しています。