石川 輪島 素もぐり漁が一部解禁 朝早くから沖合でサザエ漁

石川県輪島市で能登半島地震以降行われていなかった素もぐり漁が15日、一部で解禁され、朝早くから沖合でサザエの漁が行われました。

輪島市輪島崎町の素もぐり漁は
▽地震の影響で周辺の広い範囲で地面が大きく隆起し、海中に沈んでいた磯が一面干上がったうえ
▽漁業者の生活再建の見通しが立っていなかったことなどから、3か月余りにわたって行われていませんでした。

この地区の漁業関係者たちは、漁の再開に向けて3月から被害状況を確認してきましたが、4月12日、初めて海に潜って調査したところサザエなどが確認できたため、14日に協議し、15日からの解禁を決めました。

解禁初日の15日午前6時前に海士(あま)の米谷晃さんは漁に出発し、港から西に5キロほどの漁場で、3時間ほど海に潜って漁をしました。

米谷さんによりますと、15日はサザエが25キロほどとれたということです。

米谷さんは「今の時期にしては十分にとれました。久しぶりに海に潜って仕事ができてよかったですし、気持ちがよかったです」と話していました。

とれたサザエは保管するための港の設備が復旧していないため、ケースに入れて海の中で保存し、この地区の漁業者が100キロほど集めたところで業者に販売する予定だということです。