北朝鮮 キム・イルソン主席の誕生日で祝賀ムードを演出

北朝鮮では、15日、キム・ジョンウン(金正恩)総書記の祖父、キム・イルソン(金日成)主席の誕生日となり、祝賀ムードを演出しています。一方、北朝鮮の軍事偵察衛星について、韓国の国防相は「早ければ今週中にも打ち上げることができる」との見方を示し、関係国が警戒を続けています。

北朝鮮では建国の父とされる、キム・イルソン主席の誕生日にあたる4月15日は「民族最大の祝日」と位置づけられ、15日で生誕から112年となります。

首都ピョンヤンでは14日夜、学生らによる大規模な祝賀行事を開くなど祝賀ムードを演出しています。

また、15日付けの朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は社説で「党のためにすべての知恵と情熱をささげるべきだ」と伝えキム・ジョンウン総書記への忠誠を呼びかけています。

一方北朝鮮は、軍事偵察衛星を、ことし追加で3基打ち上げる計画を明らかにしています。

打ち上げのタイミングについて、韓国のシン・ウォンシク(申源※)国防相は14日、公共放送のKBSの番組で「北は4月15日を目標に準備を進めてきたが、技術的な理由などで少し遅れているとみられる」と述べました。

そのうえで「早ければ今週中、遅くとも今月末までには可能だ」との見方を示し、関係国が警戒と監視を続けています。

※「さんずい」に「是」