G7 首脳声明発表“イランの攻撃を強く非難 情勢安定化へ努力”

イランの報復攻撃を受けてG7=主要7か国の首脳は14日、オンラインで首脳会合を開き、議長国のイタリアが首脳声明を発表しました。

それによりますと「イランによるイスラエルへの直接的、かつ前例のない攻撃を最も強い言葉で非難する」とした上で、「イスラエルと、その国民に対する全面的な連帯と支持を表明し、その安全保障に対するコミットメントを再確認する」と指摘しています。

その上で「イランの行動により地域は不安定化に向けてさらに踏み込み、制御不能な地域情勢のエスカレーションを引き起こす危険性がある」として、事態の悪化を避けるため情勢を安定させる努力を続けていくことを確認しました。

また「イランとその代理勢力に対し攻撃を停止するよう要求する。われわれはさらなる不安定化への行動に対して措置を講じる用意がある」として、イラン側をけん制しています。

岸田首相「あらゆる外交努力を」

首脳会合の中で岸田総理大臣は、イランによるイスラエルへの攻撃は、中東情勢をさらに悪化させるものだとして、深く懸念し、強く非難するという日本の立場を説明しました。

また、さらなる緊張の高まりを防ぐため国際社会全体で事態の沈静化と自制を働きかけていくべきだと強調した上で「G7として議論を主導していくことが重要であり、日本としてもあらゆる外交努力を行っていく」と述べました。さらに、自国民の保護や退避についてもG7で連携して対応していきたいという考えを示しました。