イスラエル首相府 “戦闘休止交渉 ハマスが提案拒否” 声明

ガザ地区での戦闘休止などをめぐる交渉についてイスラエル首相府は14日、イスラム組織ハマスが提案を拒否したとする声明を発表しました。イランによるイスラエルへの報復攻撃が行われるなか、ガザ地区の戦闘をめぐる交渉の先行きも不透明さを増しています。

イスラエルとハマスの間で行われていた、ガザ地区での戦闘の休止と人質の解放をめぐる交渉についてイスラエル首相府は14日、声明で「カイロでの協議から1週間以上たったが、ハマスは仲介者が示した提案を拒否した」と発表しました。

そのうえで「人道支援の合意や人質の解放を望まず、イランとともに地域の緊張を高めている」としてハマスを非難し、人質の解放に向けて「あらゆる手段を講じる」としています。

ハマス側に提示された提案についてアメリカのニュースサイト「アクシオス」は、人質40人の解放と引き換えに6週間、戦闘を休止するなどの内容だと伝えていました。

一方でハマスは、イスラエル軍のガザ地区からの撤退などを伴う完全な停戦を求めていて、双方の立場は隔たったままでした。

イランによるイスラエルへの報復攻撃が行われる中、双方の対立の激化の背景にもなっているガザ地区の戦闘をめぐる交渉の先行きも不透明さを増しています。