タイガース 前田健太 古巣相手に6回2失点 移籍後初勝利ならず

大リーグ、タイガースの前田健太投手は13日、ツインズ戦に先発し、6回2失点と好投しましたが、リリーフ投手がリードを守れず、移籍後初勝利はなりませんでした。

2日前に36歳になった前田投手は13日、タイガースの本拠地、デトロイトで行われたツインズとのダブルヘッダーの第1戦で今シーズン3回目の先発のマウンドに立ちました。

ここまで2回の登板ではいずれも最初のイニングにホームランを打たれましたが、去年まで所属していたツインズ相手のこの試合では立ち上がりを3人で抑え、そのウラ、チームが4番のカーペンター選手のツーランホームランで2点を先制しました。

変化球を軸にコーナーをつく投球で2回も三者凡退、3回はツーベースヒット2本で1点を失ったものの、4回のピンチでは味方の好守備もあって得点を許しませんでした。

1点リードの5回、1アウト一塁でピッチャーゴロの二塁への送球がそれるみずからのミスでピンチが広がり、その後、同点に追いつかれましたが、続く6回は3人で抑え、マウンドを降りました。

前田投手は6回を投げて2失点、打たれたヒットは5本、三振5個を奪い、フォアボールなしの好投で先発の役割を果たし、そのウラ、タイガースが1点を挙げて勝ち越したため勝ち投手の権利を手にしました。

しかし8回にリリーフ投手がホームランを打たれて同点に追いつかれ、前田投手の移籍後初勝利はなりませんでした。

試合は延長12回、タイガースが5対11で敗れました。

前田「人生初の感覚」プロ入り以来初の古巣への登板

試合後、前田投手は「フォームの見直しなどいろいろと修正もして、登板を重ねるごとによくなってきていると思う。勝ちはつかなかったが次につながる投球だったかなと思う」と振り返りました。

プロ野球、広島時代を含めタイガースが4球団目となる前田投手は、プロ入り以来初めて古巣のチームを相手に投げたということで「すごく不思議な感じだったし、やりにくさというのを感じた。人生で初めての感覚」とマウンドに上がった時の率直な感情を明かしました。

そのうえで「ツインズは4年間いたチームだし、僕の考えを見透かされているような気がした。頑張って裏をかこうとか、いろいろと考えながら投げたのですごく難しい試合だった」と話しましたが、6回を2失点と先発の役割をしっかりと果たすピッチングを見せました。