香港の日本料理店 石川県産の食材使って応援 能登半島地震

能登半島地震で被災した石川県を応援しようと、香港にある日本料理店が石川県産の水産物などを使ったメニューの提供を始めました。

これは、香港にある日本料理店でつくる団体などが企画したもので、12日から繁華街にある店で石川県産の水産物や米などを使ったメニューが提供されています。

訪れた人たちはスズキや甘エビといった新鮮な刺身などを堪能していました。

店内には募金箱も設置され、売り上げの一部とともに義援金として寄付されるということです。

日本産の水産物をめぐっては、東京電力福島第一原子力発電所の処理水の放出を受けて中国で輸入が停止されていますが、独自の輸出入管理が行われている香港では、福島など10都県以外からの水産物の輸入は続けられています。

店を訪れた客からは「最初にニュースを聞いた時はショックでした。復興が進むよう祈っています」とか「石川県の皆さん、頑張ってください。大変な状況から抜け出せるよう願っています」といった声が聞かれました。

日本料理店のオーナーの呉鴻忻さんは「何かできないかということで、鮮魚などの食材が少しずつ入ることを知って、これからできるだけ石川県のものもどんどん使っていきたいと思います」と日本語で話していました。

香港にある日本総領事館の岡田健一総領事は「総領事館にも香港の人からの温かい義援金がたくさん届いています。被災地で復興に向けて頑張っている皆さんの力に少しでもなれればと思っています」と話していました。