「前島密賞」の贈呈式 35人が受賞 通信や放送などの分野で功績

通信や放送などの分野で優れた功績があった人に贈られる「前島密賞」の贈呈式が、都内で行われ、ことしは35人が受賞しました。

この賞は、明治時代に郵政事業の基礎を築いた前島密の業績にちなんで、通信や放送、郵政事業の分野で優れた功績があった人に毎年、贈られていてことしで69回目となります。

11日都内で行われた贈呈式では、奨励賞を含め、合わせて35人に賞が贈られました。

このうち、国立研究開発法人情報通信研究機構の研究グループは、大容量の有線と無線を融合した通信の基盤となる半導体の結晶成長技術などを極限まで高度化し、100GHzを超える超高速化技術を世界に先駆けて確立したことなどが評価されました。

このほか、放送関係では、科学分野を中心としたドキュメンタリーで優れた番組を制作するなどした元NHK職員の日向英実さんや、画像解析AIと音声認識を活用してニュース映像を要約し、短い動画を自動で生成するシステムを開発したNHK放送技術研究所のグループが選ばれました。