ヤマトHDが貨物専用機運航開始 長距離輸送の新手段の確保策

トラック運転手の人手不足が懸念される中、宅配大手のヤマトホールディングスは長距離輸送の新たな手段を確保しようと貨物専用の航空機を導入し、11日から運航を開始しました。

今月からトラック運転手の時間外労働の規制が強化され、運輸業界の人手不足が一層深刻になると懸念される中、ヤマトホールディングスは長距離輸送の新たな手段を確保しようと今回、貨物専用の航空機を導入しました。

運航開始に合わせ、11日、成田空港でセレモニーが行われ、ヤマト側のほか運航を担う日本航空グループの関係者らが参加しました。

この中でヤマトホールディングスの長尾裕社長は「2024年問題で業界では持続可能な物流を提供できるかが問われている。航空機によって長距離を短時間で運び、産業や地方創生に寄与し、今までになかった付加価値を提供できるようにしたい」とあいさつしました。

その後、機内にコンテナが積み込まれ、関係者が見守るなか午前6時すぎ初めての便が那覇空港に向けて離陸しました。

ヤマトホールディングスは来月までに合わせて3機の貨物専用機の運航を始め、将来的には1日最大21便を運航して成田や羽田と新千歳、北九州などを結ぶということです。