スポーツクライミングボルダーW杯 日本勢ワンツーフィニッシュ

スポーツクライミング、ボルダーのワールドカップ開幕戦が中国で行われ、男子は、ともにパリオリンピック代表に内定している楢崎智亜選手が優勝し、安楽宙斗選手が2位に入り、オリンピックに向けたシーズンで日本勢が好スタートを切りました。

スポーツクライミングのボルダーは「課題」と呼ばれる4つのコースを、制限時間内にいくつ登ったかを競う種目で、パリオリンピックでは「ボルダー&リード」のひとつとして実施されます。

中国で行われた、今シーズンのワールドカップ開幕戦は、8日の予選が悪天候で中止となったため、10日に全員が出場して準決勝が行われ、その上位20人によって決勝が争われました。

日本勢は、パリオリンピック代表に内定している楢崎選手が、最初の課題をダイナミックな動きで攻略し、1回のトライで登り切る「一撃」で完登しました。

このあと2つ目と3つ目の課題は完登を逃しましたが、4つ目の「スラブ」と呼ばれる傾斜の緩い課題では、バランスの良さを見せて再び「一撃」で完登し、得意のボルダーで開幕戦を制しました。

一方、昨シーズン、この種目のワールドカップで年間総合優勝を果たし、パリオリンピックの代表にも内定している17歳の安楽選手も、多くの選手が苦しんだ3つ目の課題をクリアするなど、2つの課題を完登して2位に入りました。

日本勢は、パリオリンピック代表内定の2人が開幕戦でワンツーフィニッシュと、オリンピックに向けて好スタートを切りました。

また9日に行われた女子の決勝では松藤藍夢選手の6位が日本勢の最高でした。

優勝は東京オリンピックの金メダリストでスロベニアのヤンヤ・ガンブレット選手でした。