大阪維新 吉村代表 万博シンボルめぐる“出禁”発言を撤回

大阪維新の会の吉村代表は、大阪・関西万博の「大屋根リング」をめぐり、民放の情報番組のコメンテーターを名指しして「今、批判するのはいいけど、『入れさせてくれ』と言っても禁止と言ったろうかな」などと発言したことについて、不適切だったとして撤回し、コメンテーターに謝罪しました。

大阪維新の会の吉村代表は先月、大阪・茨木市で開かれた日本維新の会の会合で、大阪・関西万博の会場のシンボルとして設けられる木造建築物の「大屋根リング」をめぐり、民放の情報番組のコメンテーターを名指しして「今、批判するのはいいけど、入れさせんとこうと思って。『入れさせてくれ、見たい』と言っても、禁止と言ったろうかな」などと発言しました。

これについて、大阪維新の会の吉村代表は、10日の記者会見で「万博について、批判的な意見や課題を指摘するのは、報道機関として当然だと思うが、万博は賛否もあり、ある程度は公平に論じていただきたいという思いでの発言だった」と述べました。

その上で吉村氏は「『出禁にしようかな』という言い方は、政治集会の場でもよくなかったと思う」と述べ、発言は不適切だったとして撤回し、コメンテーターに謝罪しました。

吉村氏は、大阪府知事で、万博の実施主体である博覧会協会の副会長を務めています。