小林製薬「紅麹」問題 延べ219人が入院(4月9日時点)厚労省

小林製薬の紅麹の成分を含むサプリメントを摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、厚生労働省は、9日の時点で、延べ219人が入院したことが小林製薬からの報告で明らかになったと発表しました。

小林製薬の紅麹の成分を含むサプリメントをめぐっては、摂取したあと、腎臓の病気を発症するなどして、これまでに5人が死亡し、全国で健康被害の訴えが相次いでいます。

厚生労働省は健康被害の状況について、小林製薬から報告された9日時点の人数を明らかにしました。

それによりますと、体調に異変を感じるなどして
▽延べ1296人が医療機関を受診し
▽延べ219人が入院したということです。

3月29日に設置された厚生労働省と消費者庁のコールセンターに、9日までの12日間で合わせて3656件の相談が寄せられたということです。

コールセンターの電話番号は、0120-388-687で、午前9時から午後9時まで、土日や祝日も相談を受け付けます。

厚生労働省は各地の保健所などとも連携して被害の確認を進めるとともに、引き続き健康被害の原因について調べることにしています。

武見厚労相「小林製薬の3製品 9日時点で2万5000個弱回収」

武見厚生労働大臣は、10日の衆議院厚生労働委員会で、大阪市が回収命令を出している小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」など3つの製品について、「令和3年2月からことし2月までの間におよそ86万個が販売され、きのう時点で2万5000個弱の回収が行われたと報告を受けている」と述べました。