プロボクシング 井上尚弥 5月防衛戦へ「とてつもない試合を」

プロボクシングで2階級4団体統一を果たした井上尚弥選手が東京ドームでは34年ぶりの世界タイトルマッチとなる5月の防衛戦に向けた練習を公開し「とてつもない試合をしたい」と意気込みを述べました。

井上選手は去年12月スーパーバンタム級で主要4団体の王座統一を果たし、バンタム級と合わせて史上2人目となる2階級での快挙を達成しました。

5月6日に東京ドームでは34年ぶりの世界タイトルマッチとなるスーパーバンタム級の主要4団体の防衛戦に臨むことになっていて、10日は所属する横浜市のジムで10分余り練習を公開しました。

井上選手はシャドーボクシングでキレのある動きを見せたほか、サンドバックに向かって右ストレートや左右のフックを力強く打ち込んでいました。

また、10日、31歳の誕生日を迎えた井上選手は、練習前にジムの大橋秀行会長から花束を贈られると笑顔を見せていました。

東京ドームでの試合について井上選手は「5万人近いファンの声援は自分にとってプラスになる。どのパンチでも倒せる準備をして、とてつもない試合をしたい」と意気込みを話しました。

対戦相手のメキシコのルイス・ネリ選手は元世界チャンピオンで、6年前山中慎介さんとの世界タイトルマッチで制限体重をオーバーするなどしたため、これまで日本での活動が無期限停止となっていました。

井上選手はネリ選手について「荒々しいイメージがあるが、ディフェンス力もある。リスクも大きいが、白熱したハラハラする試合ができると思う」と話していました。