自衛隊 那覇基地 3日の津波警報で戦闘機を高台に退避など対応

4月3日、沖縄県に津波警報が出されたことを受けて、自衛隊の那覇基地では戦闘機を高台に退避させるなど、津波に備えた対応を取っていたことがわかりました。

4月3日に起きた台湾沖を震源とする地震では、沖縄県に津波警報が出され、沖縄本島地方では地震発生からおよそ1時間後に津波が到達すると予想されました。

防衛省によりますと、海に面した自衛隊の那覇基地ではF15戦闘機およそ40機や哨戒機などが配備されていて、津波警報が出された場合のマニュアルに沿って対応をとったということです。

このうち航空自衛隊は、F15戦闘機およそ10機を車両でけん引して基地の中にある高台に退避させ道路上に駐機させました。

津波の到達予想時間までには退避できたということですが、ほかの機体の対応については運用の細部に関わるため答えられないとしています。

また、海上自衛隊はP3C哨戒機を格納庫に入れ、津波で流されるのを防ぐ対応などをとったということです。

このほか陸上自衛隊は、UH60ヘリコプターや、CH47ヘリコプターなどを那覇基地に駐機させていて、より海抜が高い那覇駐屯地に飛行させて退避させるなどしたということです。

13年前の東日本大震災では、宮城県の航空自衛隊松島基地に津波が到達してF2戦闘機18機が水没し、このうち5機は修理ができず廃棄処分するなど大きな被害が出ていて、各自衛隊は今回の津波警報についておおむね適切に対応できたとしています。