被災農家支援 ボランティアが田んぼの水路 土砂撤去 石川 珠洲

能登半島地震で大きな被害を受けた農家を支援しようと、石川県珠洲市で全国から集まったボランティアが田んぼの水路にたまった土砂を撤去する泥上げの作業を行いました。

石川県は農林水産業の復興を支援しようと「能登農林水産業ボランティア」を募集していて、10日は茨城や京都など全国から集まったボランティア19人が初めて珠洲市に派遣されました。

作業は野々江町にある「農事組合法人きずな」が管理する市内の田んぼで行われ、ボランティアはおよそ600メートルの水路にたまった土砂をシャベルを使って撤去する泥上げの作業に励みました。

泥上げは、毎年田植え前の4月上旬に地域の人が集まって行ってきましたが、ことしは地震の影響でほとんどの人が金沢や県外に避難しているため法人がボランティアに依頼したということです。

「農事組合法人きずな」の桶田哲三 代表理事は「ことしの泥上げはどうなるかと不安に思っていましたが、全国から手伝いに来てもらい感謝でいっぱいです。皆さんの様子を見ていると力が増してきます」と話していました。

京都から参加した20代の男性は「被災者の方が地域で生活を続けていくための支援が必要だと感じます。できるかぎり力になれるように頑張ります」と話していました。

「能登農林水産業ボランティア」は、石川県のホームページから登録して参加することができます。