3月企業物価指数 前年同月比0.8%上昇

企業の間で取り引きされるモノの価格を示す先月の企業物価指数は、政府による電気代とガス代の負担軽減策の押し下げ効果が一巡したことなどから、前の年の同じ月と比べて0.8%上昇しました。

日銀が発表した先月の企業物価指数の速報値は、2020年の平均を100とした水準で120.7となり、前の年の同じ月と比べて0.8%上昇しました。

伸び率は2か月連続で拡大していて、去年から適用されている政府による電気代とガス代の負担軽減策の押し下げ効果が一巡したことや、中国での銅の減産などを受けて非鉄金属の価格が上昇したことが主な理由だとしています。

調査対象となった515品目では399品目で上昇し、99品目で下落しました。

企業物価指数は、高騰していた原材料などの価格が一服してきたこともあり、5か月連続で伸び率が0%台となっていますが、足もとでは中東情勢の緊迫化を背景に原油価格が上昇基調にあるうえ、円安傾向も続いていて、今後、企業の仕入れや販売の価格に与える影響が注視されています。