アイルランド 史上最年少 37歳の新首相が就任

アイルランドで、37歳の元保健相が史上最年少の首相に就任しました。地元メディアは、新首相が就任早々直面する可能性のある課題について伝えています。

アイルランドでは先月、中道右派の与党「統一アイルランド党」を率いてきたバラッカー氏が、党首と首相を辞任すると発表しました。

これを受けて、保健相や高等教育相を歴任したサイモン・ハリス氏が党首となり、9日、議会下院で賛成多数で首相に選出されました。

ハリス氏は37歳で、当時38歳で首相に就任したバラッカー氏より1歳若い、アイルランド史上最年少の首相となりました。

議会の演説では「新たなリーダーシップとエネルギーをもって、国民の利益のために行動する」などと述べ、深刻化する住宅不足の解消などに力を入れると強調しました。

アイルランドでは、4年前に行われた議会下院の選挙で過半数を獲得した党がなく、統一アイルランド党を含む3党の連立政権が発足しました。

ただ、最新の世論調査によりますと、一部の野党の支持率が統一アイルランド党を上回っていて、地元メディアは、与党の支持拡大などハリス新首相が就任早々直面する可能性のある課題について伝えています。