公明 紅麹問題を受け政府に緊急提言 情報収集体制の見直しなど

小林製薬の「紅麹」の成分を含むサプリメントを摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題を受けて、公明党は、情報収集体制の見直しや「機能性表示食品」の制度の改善などを求める緊急の提言を政府に提出しました。

今回の問題を受けて、公明党の消費者問題対策本部長を務める古屋副代表らは、9日に自見消費者担当大臣に緊急の提言を手渡しました。

この中では、最初の症例報告から保健所への報告まで2か月かかったことを踏まえ、食品による健康被害などの情報収集体制を見直す必要があるとしています。

また、「機能性表示食品」の制度の改善に向けて、
▽安全性をより慎重に確認する仕組みを導入することや
▽原材料の適切な品質管理を順守させることなど
再発防止策を講じるよう求めています。

提言を受け取った自見大臣は「消費者に寄り添って不安払拭(ふっしょく)のために全力を挙げたい」と述べました。

古屋氏は、記者団に対し「健康志向が高まり『機能性表示食品』を摂取している人は大変多く、健康被害の報告も増えてきている。今後も政府に適切な対応を求めていきたい」と述べました。