ウクライナ “数週間で国内火力発電施設の80%が攻撃された”

ウクライナでは、ロシア軍によるエネルギー施設などへの攻撃が相次いでいて、ウクライナのエネルギー相は、ここ数週間で国内の火力発電施設の80%が攻撃されたと明らかにし、軍事侵攻が始まって以来最大のエネルギー部門に対する攻撃だと非難しました。

ウクライナではロシア軍による攻撃が続いていて、南部ザポリージャ州や北東部スムイ州などへのミサイル攻撃でこれまでに6人が死亡したと地元の知事などが明らかにしました。

また、先月下旬からインフラ施設を狙った攻撃も相次いでいて、東部ハルキウ州や南部オデーサ州で大規模な停電が起きています。

こうした中、ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相は、8日の記者会見で、ここ数週間で火力発電所のおよそ80%、水力発電所の50%以上が攻撃を受けたと明らかにしました。

おととしに軍事侵攻が始まって以来最大のエネルギー部門に対する攻撃だとして非難しています。

一方、ウクライナ国防省の情報総局は、バルト海に面するロシアの飛び地、カリーニングラードの基地に停泊していたロシア軍のミサイル艦セルプホフで7日、火災が発生し使用不能になったとSNSで主張しました。

ウクライナの地元メディアは軍の関係者の話として、情報機関の工作員が関与したとしたうえで、バルト海でのロシア海軍への攻撃はこれが初めてだとしていて、ウクライナ側はロシア国内での破壊活動を続けているとみられます。